2014/09/21

乗鞍ヒルクライム

天気がよかったので日本一標高の高い道路、乗鞍スカイラインまでちょっと自転車で走ってきた。

0930藪原駅に到着



輪行解除!

えーっと・・・
電車を降りた瞬間に感じてはいたんだけど・・・



なんだこの寒さはあぁあ!



この時点で標高は約1,000m、気温は下界より5℃ほど低い。

乗鞍山頂までは更に1,500m以上登るから、もう7~8℃は気温が下がる計算。
アームウォーマーとウインドブレーカーは持ってきたから、なんとかなる・・・かな。
装備を準備した自分を信じて走るしかない。

その前に、地図を見る限りここが補給食を買える最初で最後のポイントになりそうな予感。

近くにあった道の駅木曽川でパンを3つ買い込む。
出発前に買ったおにぎりも2つ残ってるし、これで大丈夫。





道の駅から駅方面の景色。
直線距離で100mも離れてないのに、やたら登らされる。

やれやれ、どうやら平坦路は無いらしい。




風も穏やかで天気は最高!

乗鞍への道のりは県道26号を道なりに。
いざ出発。




気温は21℃・・・山頂は13℃くらいだと思っておいたほうがよさそうだ。

電車を降りた瞬間は寒さに驚いたけど、それは下界と比べた話。
少し走ったら温まったし、むしろ快適だ。




川の美しさ




1つ目の峠を6kmかけて400mほど登る。車通りが少ない快走路。
境峠の頂上を境界に長野県へ突入。




R158に合流するまで下り基調の県道を走る。




時刻は11時20分。
R158に合流、やたらと交通量が多い。

途中にあるトンネルは長いのに道幅が広くなかったり荒れてたり、自転車には優しくない環境。
ここがいちばん頑張ってペダルを回した区間かも。





乗鞍高原まで10km・・・気分が高まる。




正面の山を見上げると道らしい薄い筋を確認。

あんなところまで登るのか、というか登れるのか。
少しの不安もあったけど、どんな景色が見れるのかっていう期待も高まってきた。



それにしても自転車を積んだ車が多い。

普段からこんなに自転車乗りが多いのかと思ったらイベントの前日だった模様。
それもでっかい規模のやつ。




「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」だ。

以下大会HPより
>わが国のヒルクライム大会の最高峰を走ることにより、健康の大切さ、道の大切さを感じ、乗鞍高原の自然に触れて、且つ乗鞍高原および周辺地域の良さを味わっていただき再びこの地に来訪するよう、またこの地の良さを伝えていただくよう本大会を開催する。

大会スケジュールとしては、この日は受付のみ。
それでも会場は自転車乗りや企業ブースで溢れてる。





GOKISOブースにあった試乗用?ホイールの数は圧巻(1セットくらいください)




TREKの超軽量バイク、EMONDA SLR10も量りに吊るされた状態で展示されてた。
しかし159万円の自転車を気兼ねなく触ってうんちく語るおじさんが離さないという事案が。

他のブースへ。




InterMaxのブースに展示されてたLightweightのウルグシュタルト、この状態で150万以上かしら。

バイク以外にもパーツとかアパレルとか、目の保養になるものばかりだけど見だしたら止まらない。
切り上げて本格的に登り始めることに。




バイクに自転車を積むとかナニモンだよ。。




12時40分頃にリスタート。

ここから20kmかけて1200m登れば山頂だ。
標高差こそ走破した実績はあるけど20kmも延々と登ったことはない。

今日はトレーニングをしにきたワケじゃないし、風景を楽しみつつ撮影を楽みつつまったりと。





ここまでの勾配は緩め。あっという間に残りたったの1000m(ただし上方向に





カーブナンバー・・・?

大会用に用意されたものなのか、よく見るとカウントダウンしてる。
ゴールに近づくほど減るけど、それぞれの間隔が広い・・・逆に心が折れそうだ。




スタート地点から約7km、第1チェックポイントを通過。




警備員に一旦停められたけど、高山側に抜ける事を伝えて走り出す。




18時~6時は閉鎖されるようだ。
ここからはバス、タクシー、自転車以外は走ることができない特別な道路。

遠慮無くアタック開始。




頂上までまだ5km以上あるけど、それでも景色がいいから思わず立ち止まる。




ようやく残り5km。
ゴールはまだ見上げるほど高い場所にある。




走ってきた道を見下ろせる場所で自己満足に浸る。




それにしても酸素が足りてないのだろうか息が上がる、心拍数も強度のワリに高い気がする。
(心拍計は装着しない人)

標高は約2500m。
普段見れる景色じゃない事はもちろん、空気まで薄くなってるし非日常感がすごい。




そして森林限界を突破、風景が一変する。





厳しい環境なんだろう。
ここから先は木が減り低木が目立つようになり、より景色が開けてくる。




登りも終盤だけど勾配が緩むことは無い。




山頂に近づくにつれて雲の量が増えてきた、止まると涼しいを通り越して肌寒い。




残り1km。





雲の切れ目から日が射すとよりドラマチック。




直線路に見えるけど勾配は相変わらず容赦無い。




落石の規模がちょっと大きすぎじゃないですかね。




そして。

ようやく。




ゴーーール!!



ついに乗鞍山頂へ。

これほど長くて辛くて楽しい20kmなんていままで無い。
日本一標高が高い場所にある道路を登り切った感動もひとしおだ。

山頂の気温は11℃。
しばらく撮影するために立ち止まるワケだけど、半袖ジャージだと寒い寒い。

撮影とレストハウスで水分補給を済ませる。気づけば時刻は15時半。
そういえば高山発の特急に乗らないといけないんだった、、調べてもないけど間に合うか?

高山まで約50km、下り基調とはいえ脚は売切れてる。
とはいえ走るしかない。ウインドブレイカーを羽織って下山開始。




うっっっひょおおおおおぉぉお!

っっっっっ寒い!早く下界へ!!





あ、でも良さ気な撮影ポイントあるし止まっちゃお(てへぺろ



高山側も絶景。つい立ち止まる。
この時間でも登ってる人はちらほら。10名以上はすれ違ったような。

あとはドライブイン入口まで来たらR158を道なりに走るだけ。
息苦しさも寒さもだいぶ和らいできた。

ここまで15km走って1000m下ってきたけど、まだ30kmで1000mの位置エネルギーを残してたり。
山のスケールがでかすぎる。

交通量が多いR158の流れを乱さない程度にスピードを上げる。
40kmhを下回ることはそう無かった記憶。



そしてあっという間に高山駅に到着。
電車を調べると1845発の特急が最終だった、間に合った。。

少し時間があったしおなかも空いてたので、適当に美味しそうなものを探して補給することに。
どうやら高山ラーメンや飛騨牛が名物らしい。

駅付近で探してると、飛騨牛握りと高山ラーメンをセットで出してくれる食堂があったのでそちらへ。




えるたそ!

高山は氷菓の舞台でもあるのだ。
(ちなみにコミックは読んでるけどアニメは見てない)




飛騨牛握りと高山ラーメンセットでお腹を満たす。
それにしてもライド後のご飯の美味しさは異常。最高に美味かった。

その後は特急の自由席を確保するため定刻より30分ほど早めに高山駅へ。
バイクを置くスペースと席を無事確保。



列車が発車し、目を閉じて今朝からの出来事を思い返す。
ひとことで言えば長くて濃い1日だった。。。



距離だけ見れば100km少々、、ただし獲得標高は2400m。
これほどのペースで、これほどの高度を登ったサイクリングは初めて。

降り立った駅から下界ではありえない涼しさだったり、山頂付近の景色はいままで見たことがなかったり。
非日常感に溢れてて刺激的で、気分が高まりっぱなしの1日。

しばらく日常に戻るけど、それがあるから非日常の今日があるワケで。




簡単に行ける場所じゃないけど、やっぱりまた何時か来たい。
乗鞍はそう思わせてくれる場所だった。



2 件のコメント:

  1. これが噂の乗鞍岳ですか・・・。

    撮影ポイントが目白押しですね。

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    1. どこをどう撮っても景色いいので全然進みませんでしたw

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