2018/11/22

ちょっと阿蘇山まで雲海を見に行くサイクリング

晴れが約束されたある秋の日、雲海を見たくなったのでちょっと阿蘇まで自転車で行ってきた。




まず、今回の装備について。
バイクは山岳ゆるポタ決戦用のBURA SLを起用。

パッと見て普段と違うのは、ORTLIEBのサドルバッグを取付けたくらい。それ以外だと、5時間ちかく夜道を走るためVOLT800用のバッテリーを合計3本用意した。

サドルバッグの中身は輪行袋、ホイールバッグ、モバイルバッテリー。
阿蘇を走るうえでアップダウンは避けられないから最低限で身軽に。最低限ならホイールバッグは不要でしょと思われるかもだけど、フレームに傷が入るリスクを減らしたいからしかたない。まぁLサイズだからスペースに余裕はあるし問題もない。

サドルバッグは不要になったウェアの収納スペースとしても活用したいので、内容量に対して余裕をもたせるのは忘れがちなポイントか。
以上の準備を整え、日の出の時間を逆算して自宅を2時半頃に出発した。




時刻は7時頃、大観峰へ到着!
なお、道中の写真は真っ暗な夜道をひたすら走っていただけなので無い。




展望台にて。
遥か先まで伸びる影に阿蘇外輪山のスケールの大きさを感じる。




雲海チャレンジ成功かと思ったら、ただの雲。
風が強くて雲に飲まれたり晴れたりを繰り返し、目まぐるしく景色が変化する。

空気は澄んでいて阿蘇山の稜線がくっきり。写真欲も十分に満たすことができそうだ。

それにしても、とてつもなく寒い。気温はGARMIN計測で3〜4℃。
風に吹かれると体感温度は更にそれを下回る。




内牧方面へ。震えながら一気に400mくだると雲ひとつない晴れ間が広がっていた。
朝霧に反射した日差しが眩しい。




せっかく阿蘇山麓まで来たので、阿蘇パノラマラインをヒルクライムすることに。




早朝だからか、車もバイクにも抜かれることは無くて快適そのもの。
聞こえるのは自分の息遣いとドライブトレインからの僅かな駆動音だけだ。




そよ風に揺れて光るすすきが山の表情を刻一刻と変える。
頂上まで半分も登ってないけれど、絶景のなかのヒルクライムは楽しさしかなく苦しさはない。




まったりペースで登ることに加えて、移動しては撮影を繰り返すから全然進まない。




麓から約1時間かけて草千里に到着。




火口へ向かうが、噴煙が上がっており有料道路には立ち入ることができず無念。




地震で被災して復旧まもない吉田線から下る。




ヘアピンカーブが連続する崖沿いの箇所はけっこうスリリング。
ペダルを回すワケでもないのに心拍数は思ったよりも下がらない。




こんな景色が広がってるものだから、ダウンヒルなのに進まない。
まぁカメラ&自転車クラスタならわかってもらえると思う。




吉田線を下りきって立ち寄った場所は池の川水源。

自宅を出発してからここまで約150km。
寒くてボトルに口をつけることがほぼなかったけど、ゴールまでは持たないので給水する。




南阿蘇は湧水箇所が多く、水が好きな私にとってはたまらない場所だ。

有名なところでは白川水源か。
ただ、駐輪場から少し歩く必要があったりルートから少し外れるので今回は見送り。

一方で池の川水源は駐車場と水汲み場が目と鼻の先で利便性が高い。




落ち葉が浮いてるのか沈んでるのか、パッと見でわからないほどの透明度の高さ。




水はフワッと砂が浮く箇所から湧き出ている、湧水量は毎分5トンとのこと。
ボトルを満水にしてリスタート。




南阿蘇の一般的な県道は景観の良さが異常。




なぜか道の駅に併設されるモンベル南阿蘇店。ロケーションが最高だと私の中で話題に。

これより県道を道なりに西へ進むとトンネルで峠をショートカットできるけど、それなりの交通量があるトンネルを走るのは少し気が引ける。なにより、こんな天気がいい日に風光明媚な場所を走らないのはもったいないし、迷わず俵山峠を登ることにした。




俵山峠展望所にてこの眺望、素晴らしいの一言。
(実際は大観峰に着く前からずっと言ってる)




ダウンヒルでまた停まり、バイクを置いて撮影を始めてしまうのは仕様だからしかたない。
複数人で走る場合だとこうもいかないけど、ソロだと好きな場所に好きなタイミングで好きなだけ停まって景色を眺めれたり写真を撮れる気楽さがいい。

絶景と写真欲は満たせたので、人里まで降りたらゴール地点の熊本駅に向かって走るのみ。




そんなワケで熊本駅に到着。
夜中の2時半に出発したから14時にもなってないけど、今回のサイクリングはこれにて終了。





走り終わってみると距離196km、獲得標高2600m。
コースプロフィールだけ見ると結構な山岳コースだけど、終始マイペースで走れたからか思った以上に疲労感は無い。

思いつきで走り出したワリにずいぶん楽しめたように思う。
夜通しライドは手軽なのに非日常感を味わえて面白い。



既に、次はどこまで行こうかと考えてしまう。
そんなことを思いながら帰路に就いた。

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