2024/09/26

ちょっとBROMPTONで宮古島を走り回ってきた話③宮古島〜池間島

知らない天井だ―――宮古島旅の2日目が始まる。

お宿のロビーや休憩スペースには宮古島の地図が掲示されていたり観光のリーフレットが並べられていて、現在地が宮古島であることを認識させてくれる。本当に念願だったから夢見心地といった感じだったけど、今日も気を引き締めて真剣に旅を楽しみたいと思います。

また、プロローグで少し書きましたが宮古島の旅程は2泊3日なので、この日はつまり滞在時間をいちばん確保できるということ。そして湖や島に行っては何かと一周したがる習性を持つ自転車乗りとして行うことはただひとつ―――宮古島一周ですね(個人差あり)


2日目:宮古島〜池間島


そんなワケでお宿を出発!チェックアウトではなく「お宿からお出掛け」という感覚や、着替えや充電器等の「旅には必要だけどライドには不要な物」を置かせてもらった身軽さも実に良い。

個人的に湖や島を一周する際のセオリーは、左手に海や湖面を眺められるようにしている。琵琶湖や浜名湖なら反時計回り、淡路島や周防大島なら時計回りといった具合だ。もちろん宮古島も例に漏れず、時計回りで巡ります。

理由としては水面をより近くに感じて走りたいから以上に深い理由は無いけれど、今回の場合はまず行きたい場所があったから。ここまでの写真でチラチラ出てきた池間島、そして池間大橋だ。

池間島へ渡る前に橋の全容を眺めるため、西平安名崎へ立ち寄りました。「(にし)へんなざき」と読みます(読めない)



池間大橋全景。前日に国内最長クラスの伊良部大橋を通行したから感覚が麻痺しがちだけど、全長は1,425mなので冷静に考えると十分長い。竣工は1992年で、宮古島にかかる3本の大きな橋(伊良部大橋/来間大橋)のなかでは最年長。

浮かれて三脚を立てて自撮りした写真を載せたついでに旅のスタイルを簡単に振り返ると、ポロシャツとハーフパンツというラフな格好。
BROMPTONならフロントバッグを付けて走ることもできるけど、キャリアブロックを買うところから始める必要があったり、バッグ無しのシンプルなシルエットが良いとも思えたのでバックパックを背負って走ってました。


この日は空気が澄んでいたので、池間大橋の反対側を向けば10km以上離れた伊良部大橋を望むこともできました。



西平安名崎へ向かう途中で見かけた雪塩ミュージアムが開店時間を迎えたので寄り道します。


店内には様々なフレーバーの塩が販売されていて試食し放題。雪塩ソフトクリームは乳成分が抑えられて、さっぱりした味わいでした。また、好みで雪塩をトッピングして食べることもできます。

宮古島旅2日目ハイライトの池間大橋

対岸は西平安名崎

煌めく海を連想させる欄干のデザインがよき


池間島は1周約5kmと小さく、パッと見あるものといえば漁港や集落と灯台くらいで、そのぶん交通量が少なくて穏やかな時間を過ごせました。

浚渫されたと思われる場所を航行するクルーザーに対して浅瀬でもお構いなく航行するグラスボートを見て、そういう横着高効率なルートを取れるものなのかと感心しながら池間大橋を後にした。


池間島〜東平安名崎


宮古島の東海岸は道の脇に商店などは見当たらず、畑ばかりでひたすら長閑。

南国っぽさは美しい海だけでなく、そこら中で見かけることができるハイビスカスや汽水域に植生するマングローブからも感じられる。

「新城」と書かれた青看を見かけたので「あらしろ」あるいは「しんしろ」か「しんじょう」と読むのかなと思ってよく見たら「あらぐすく」だった件。そういえばそういう文化圏だったことからも南国っぽさを感じることができた。

池間大橋から東海岸を約20km道なりに走ると、比嘉ロードパークという景勝地に辿り着く。ここに至る約5km手前から地味な登り基調の道が続いてドノーマル2速BROMPTONには堪えたけど、宮古島で100m弱の高台から海を望める場所はそれほど無いので、これほど景色がいいと寧ろ登らせてもらって感謝するまである(チョロい


更に10km走って宮古島最東端の東平安名崎へ。碑を過ぎると歩道や標識などの人工物がいっそう減って景色が良すぎて進まない現象が再発。

海が美しいから必然的なんだろうけど、こんな美しい漁港が他にある?と思わざるをえなかった。

東平安名崎の突き当りには駐車場があり、突端の灯台へ向かう場合はここから少し歩くことになります。その前に、駐車場の片隅で移動販売車がお店を出していたので水分補給とクールダウンも兼ねて、メニューのなかでも目に留まった沖縄ぜんざいを注文した。

これが沖縄ぜんざい。イメージしがちな大量の砂糖で甘く煮た小豆に餅を投入するタイプではなく、かき氷に白玉と甘さを抑えた金時豆に黒糖をまぶした冷たいおやつでした。沖縄は訪れるたびに知らない食べ物があるから面白い。


青い海と空に映える白さが美しい平安名埼灯台は登ることが可能だったので、せっかくだから登ってみます。


100段弱だけど何周回ったかわからない螺旋階段を登ると、360度広がる水平線のパノラマビューを楽しむことができました。


東平安名崎を去る前に、移動販売車のおっちゃんに教えてもらった岬や灯台を見渡せるという場所へ行ってると、ここも見ての通り素晴らしく良い景色を眺められるスポットでした。

そして東平安名崎を去り際に見かけることになる「んみゃーち」とはなんなのか……。「また」とあるから察しはつくけど、ちょっと何言ってるかわからないのでググったところ、いらっしゃいを指す宮古島の方言とのこと。うちなーぐちの時点でクセが強いし難解なんですが!また来ます!!


東平安名崎〜宮古島市街地


東平安名崎に後ろ髪を引かれながら宮古島南海岸を西へ向かってペダルを回す。アップダウンが続く長閑な雰囲気は東海岸とさほど変わらない印象。もちろん補給できそうなお店の無さも相変わらずで、自販機でコーラを買ってはエネルギー源として投入し続けた。
余談だけど宮古島も北海道と同じくゴミ箱はほぼ設置してないため、ドリンクを飲み干してはバックパックへ投入して持ち運びました。

宮古島旅2日目の後半にもなってくると食傷気味と言っていいほど絶景を見続けたから、旅の序盤に訪れたら間違いなく感動したムイガー断崖イムギャーマリンガーデンも「一応写真に撮っておこうかな」くらいに捉えてしまって、我ながら罰当たりだなと思うなど(でも南海岸のなかでも景色が開けていい場所でした)

この日もエンダーでバーガーセット、モンツァバーガーとカーリーフライとルートビアでおやつ。南海岸で立ち寄ったカフェは時間帯の都合でランチの提供を終えてたり、タコライス屋さんは臨時休業だったりで結構な飢餓感を覚えて宮古島市街地へ帰還したけど生き返った!


再び宮古島で日没を迎えられる予定は未定なので、由緒正しい宮古サンセットビーチへ向かう。まだ旅が終わったワケではないけど、連日いい天気のタイミングで訪れることができて本当によかったと美しい夕焼けを眺めながら思いに耽った。





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