2019/03/18

【北海道そらちグルメフォンド2018参戦記⑥】そらちGF

裏々そらちGFと裏そらちGFを経て、ようやくメインイベントの開幕だ。


開催7日前に到着したゼッケンは市町村名やニックネームの記入欄が設けられててユニーク。特に遠方や県外からの参加者と話すきっかけ作りにもなるし、呼びかけやすいしナイスアイディア。




今回走るコースを確認。

ゆるふわサイクリング勢の私だけれど、当然(?)走るのはロングコースだ。
せっかく北海道に来てるワケだし、今日も1日楽しむぞい!

ちなみに、そらちGFはスタート&ゴール地点こそキタオンで変わりないけど、経由地は毎年変わるらしい。同じイベントでも様々な景色を楽しませてくれるのはもちろん、エイドステーションでは各地域の特産品を振る舞っていただけるようだから、グルメも相当楽しめそうだ。




始まりの地、キタオン。

空は雲に覆われて肌寒い、気温は約15℃。アームウォーマーとジレは迷わず着用、少し悩んだけどレッグウォーマーも装備した。予報を確認すると曇、ところにより雨・・・あれ?
昨日の時点でもこんな天気になるとか聞いてないんですけど(;´’-’`)




一抹の不安を感じながら始まるスタートのセレモニー。
司会進行役は前夜祭に引き続き、FM北海道のパーソナリティのお二人。

昨日は広く感じた観客エリアは参加者で埋め尽くされていて壮観だ。
周りを見渡すと真夏装備の参加者が少なくなくて意外。やはり寒さに鍛えられた道民が多いからなのか、皆さん寒さ耐性高すぎませんか(本州から参加のゲスト陣も真夏装備だけど)




そうして北海道そらちグルメフォンド2018が開幕した。
まずはチームTADA車の4名、真っ赤な水曜どうでしょうジャージを纏うのはまさやんさん。




ぢろうさん、BOOBYさんを含むチームデカ頭。5名揃うと目立つ目立つ。




ゲストライダー陣、つむりん&ふぃりりんさん。



photo by そらちGF公式

ゼッケン順に整列した参加者がスタートするさなか好き勝手に動き回り撮影する私だけど、ロングコースの参加者もだいぶ捌けたので第6集団目くらいからスタート。
スタート地点から約2km、追越禁止のパレード区間を終えてからマイペースで走る。




スタート地点から10km走ったかもわからない場所で現れた移動型エイドステーション。
スポーツドリンクはもちろん、フルーツやゼリーやチョコといった軽食まで用意されてありがたい限り。お腹が空いてるワケでもなかったけど、せっかくだからと思って頂いたミニトマトが甘くてうまー。何個でもいけぞこれ!

自衛隊にも協賛いただき開催されるそらちGF。エイドステーションに立つ姿は配給のそれだ。




丘陵地帯を超えて、第1エイドステーション「雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス」へ到着。
早くも ぽにっくさん、篠さん、まさやんさん、つむりんに追いついた。





ここまでの走行距離は25km程度だったけど、アップダウンのおかげでエネルギーは枯渇気味。
ちなみに篠さんが投稿してる3枚目の写真の「きびだんボ」は「きびだんご」と読むようだ。主原料が水飴の昔ながらのお菓子といった感じで、素朴な味わい。




小学校内部が休憩スペースとして開放されているのでおじゃましてみることに。




木造で温かみのある雰囲気が素敵。ノスタルジックな気分にさせてくれる。




もともと2階部分を吹き抜けにしたのか、開放感のある良き寛ぎスペースだった。




適当なタイミングで再びひとり走り出す。




しばらく走るとETTジャージを着た参加者に遭遇。
正体は愛知県在住のようかんさん。前回お会いしたのは3年くらい前の東海シクロクロス会場だったっけ、こんな場所で再会するとは思わなくて笑ってしまったw




そして次に立ち寄ったのは私設エイド。




ここで振る舞われるのはトマトジュースと手打ち蕎麦。
一口サイズの蕎麦に、オプションで大根おろしまで用意していただいていて最高か!トマトジュースは濃厚なのにすっきり飲めるから、もう1杯というか1缶まるっと欲しくなる(ダメです)
出汁の塩加減とトマトの甘さが対照的で絶妙な組み合わせだった、ごちそうさまでした。

そしてリスタートする頃、ついに雨が降り出した。にわか雨を期待して雨雲レーダーを確認するけれど、止む様子は一切ない。
レインウェアはスタート地点で け〜すけさんカーに預けている。雨が止むワケでもないのに待っていても寒いだけだし、覚悟を決めて走り出す。




ここからは裏々そらちGFの顔ぶれで走ることに(ふぃりりんさんOUT/まさやんさんIN)

多少撥水性のあるアームウォーマーとレッグウォーマーを装着しているが、浸水するのは時間の問題だ。それ以前に、いままでのまったりペースで走り続けるとウォーマーを装着していても普通に寒い。真夏と言えど北海道の雨は冷たかった。それならどうするか。
そういうときは強度を上げて体温も上げればいいじゃない!




先行していたチームTADA車の3名を追い抜く。
体温を下げないよう少し高めの強度で速度は33〜35km/hくらい、メーターはあまり見てないから覚えてないけど。少なくとも追い抜かれることは無かった。



photo by @saibaiman1002

自分が撮った写真は明るめに現像するけれど、実際はこれくらい暗かった。

移動エイドに立ち寄り手早くトマトやゼリーを放り込む。ややハイペースなことに加えて止まった瞬間に震える寒さだ、エネルギーの消費が激しい。GARMINで確認したところ気温は14℃。それに加えて結構な降水量だ。
いよいよウォーマー類が浸水してくると「さむい・やばい・つらい」しか言葉が出てこない。ただ、自分は未だにこんな極限状態を経験したことが無いから楽しんでいる節はあった。脳内麻薬のおかげかなんだかんだ走れたけれど、ソロだと間違いなく心は折れていた。




頼もしい仲間に支えられて到着した第2エイドステーション「ゆにガーデン」
いちばん雨脚が強かったのがこのあたりだ、もはや濡れてない箇所が無かった。




エイド飯はビーフストロガノフ丼・スイカ・冷製スープ。
温かいビーフストロガノフは美味すぎて泣けた。本来想定していた気温だと最高に美味しかったであろう冷製スープやスイカが少し気の毒だけど完食完飲!

トレイやお皿を見てもらえばわかるけど、補給所から十数メートルのテントへ配膳するだけでびしょ濡れになるレベルの雨にはほんと笑うしかなかった。




屋外対応の強力なストーブが急遽用意されており、私も少しばかり身体を温めさせてもらう。
数日前まで九州で連日35℃の猛暑日が続いてつらかったのに、ストーブのありがたみを感じるとは思わなかった。

そして、エイドステーションに居合わせた け〜すけさんから預けていたレインウェアを回収。
寒さが限界だったけど、首の皮一枚繋がった。

雨が少し弱まったタイミングで再スタート。



photo by そらちGF公式

上りにさしかかるところで待機してくれてるカメラマンを見つけたので、集団から距離を置き少しでも映えるようにするオタク。雨が降り始めた時は狂気のタイプの笑いだったけど、寒さや雨のピークを過ぎたので自然に笑える余裕が出てきた。




お世辞にも、そらちGFはコース全体を通して激坂区間は無い。いや、べつに上り坂は求めてないんだけれど、激坂成分が物足りない人向けに設けられたのがこの「坂バカオプション」だ。
オプションコースを選んでも基本的なルートを逸脱することがないので、大幅に距離が伸びることはない。参加者の好みに応じて選べるステージを設けてくれる運営、様々なコースで応えてくれる北海道の魅力は計り知れない。




坂バカオプションは1.2km、標高差100m。平均勾配こそ8%だけど、一時は13%を記録した。
攻略したタイミングで現れた移動エイドでするべきは補給、そして攻略を証明するスタンプの押下だ。RPGの隠しステージを攻略したような気分になって自己満足度の高まりを感じてしまう。



photo by @saibaiman1002

雨は止み、空が徐々に明るくなってきた。いつの間にか風も出てきて、路面の乾きも早い早い。




第3エイドステーション「ながぬまコミュニティ公園」に到着する頃には青空が広がっていた。




ここでのグルメは源泉豆腐・かりんとう饅頭・トマトジュース!

豆腐とは書いているけど、バジルソースやトマトとチーズのような濃厚な豆腐が組み合わさってカプレーゼのよう。かりんとう饅頭はほくほくして優しい甘さ。
そしてトマトジュース、今日1日で1ヶ月分のトマト成分を補充した気がする。




エイドステーションで用意されているメニュー一覧。
現在の走行距離は80km。終盤に差し掛かっているのにグルメ要素はまだまだ残っていた。いちばんつらかった冷たい雨を乗り越えられたので、残りは楽しいことしかないに違いない。




坂に限らず平地も強くて手に負えない坂バカ女子篠さんは雨が止んで一層元気になってしまった。




まぁアレだ、楽しさしかないから仕方ない。
この時点で数時間前の雨ライドはつらかったな〜HAHAHAと笑い飛ばしてたっけ。



photo by @saibaiman1002

エイドステーションを後にして針路が変わると猛烈な追い風がアシストしてくれる。
写真では私が先頭だけど、ちょっとペダルを回せば40km/h出たから集団を牽引してる感じは皆無。



photo by @saibaiman1002

北海道を象徴する直線路で真後ろから吹いてくる風を享受し続けた。




あっという間に第4エイドステーション「南幌町改善センター」に到着。
きゃべどらと言われるキャベツペースト入どら焼きとザンギでもてなしていただいた。




マスコットキャラの焼印がかわゆす。




どのエイドも甘い物としょっぱい物を用意いただいてるのは意図的なのか恣意的なのか。個人的にこの組み合わせが好きすぎる。
満たされたところで、最後のエイドを後にした。




自分は既に何箇所も素通りしたけれど、そらちGFには未舗装路を走ってみたい参加者向けに設けられた「グラベルオプション」まで用意されていたりもする。




私はパンクのリスク犯してまで突入しようと思わなかったので舗装路との合流地点へ先回り。グラベルと一言で言っても、踏み固められた土のステージや小石が転がってるようなステージなどバリエーションがあるようなので、パリルーベのように距離や難易度に応じて★の数で表すと私みたいな人でも未舗装路を走る楽しさに目覚めるきっかけを作れる・・・かもしれない。



photo by そらちGF公式

グラベル区間から戻ってきたメンバーと合流。皆トラブルもなく楽しめたようだ。
そして再び始まる高速巡航。風向きは長沼エイド〜南幌エイドの追い風から横風に変わったけれど、一向に速度が落ちない(;´’-’`)




この集団、たしかに他の参加者に抜かれることが無かった。なので、ぽにっくさんの座右の銘(?)は「俺に構わず先に行け」あらため「俺は構わず先に行く」にするのがいいように思いますまる。



photo by @saibaiman1002

時折まさやんさんが集団からいなくなってたから話を聞くと、一旦離脱して移動エイドにもすべて立ち寄っていたらしい。こっちはそれなりの強度でも複数名だからいいけれど、単独で追いつくのは相当キツいのは容易に想像ができる。

今日こそはグルメフォンドを楽しむんだ!
と思ってけど、終わってみると今日も無事に強化合宿と化した感。



photo by そらちGF公式

ついにゴーーーール!!
距離や獲得標高だけを見ると大したことないけど紆余曲折あり、とてつもなくドラマチックだった。




そしてゴール地点では「おもてなしステーション」と称された近隣自治体の特産品をいただけるテントが設営されていた。




そらちグルメフォンドはゴールしたら「はい終わり」なんてことはなく、いまさら何を補給するのかとツッコまざるをえないほどの食事を提供してくれる(その場で全部いただいた)
特に美味しかったのは汁無しきじめん。きじめんのきじは、あの雉らしい・・・想像を裏切る美味しさだった。




こうして気持ち的に長い長い そらちグルメフォンドロングコースを無事に走り終えた。
皆トラブルなく完走できて本当によかった、そう思えたイベントだった。



続く





―――リンク―――
ぽにっくさん
夏休み~そらちグルメフォンド参戦記~ ⑦
夏休み~そらちグルメフォンド参戦記~ ⑧
夏休み~そらちグルメフォンド参戦記~ ⑨

篠さん
北海道そらちグルメフォンドを振り返る・そらち編

まさやんさん
北海道ツーリング2018夏~そらちGF前編~
北海道ツーリング2018夏~そらちGF後編~

つむりん
【2018そらちグルメフォンド】グルメグルメグルメ!雨にも負けず進む濃厚な1日【前編】
【2018そらちグルメフォンド】グルメグルメグルメ!雨にも負けず進む濃厚な1日【後編】

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