2020/02/10

【北海道そらちGF2019参戦記②】ハイパーエキセントリックライド

知らない天井だ。

遠征先で目覚めた時の決り文句がこれ。去年もけ〜すけさん宅には2泊もさせてもらったので、正確には知ってる天井だけど1年以上経ってるからヨシ!(なにがヨシなのか)
さて、今日はハイパーエキセントリックライド当日。名称だけ聞かされても全容がさっぱり掴めないイベントの概要については、公式のツイートを引用させてもらう。




自転車イベントにおいて「おいかけっこ」という楽しそうなオブラートに包んだ言い回しは真に受けたらダメなパターンだとインターネットに書いてあった!というか「何kmまで一緒に」とある時点で千切り合い確定ですね。
ちなみに、ライドもグルメも楽しめる「裏そらち」も同時開催されるようで、BOOBYさんとぢろうさんが参加されるとのこと。残ったつむりん、篠さん、ぽにっくさん、まさやんさん、私を含んだ5名はハイパーに参戦することになっていた。参戦することになっていた!




朝食を済ませた後は、け〜すけさんの手によりバイクが積まれていく。ルーフキャリアに自転車が5台積まれた様子はロードレース会場でもお目にかかることがないから圧巻だ。




不穏な天気



当日の天気は下り坂。場所によっては既に集中豪雨に見舞われている場所も少なくない。去年より寒くないし念の為にレインウェアも用意しているけど、雨は嫌だあああ!




札幌市から岩見沢市へ、雨雲に向かって進む。雲は厚くなり路面も次第に濡れてきたけど、幸い小雨にも見舞われず。これはもしかしてもしかするのか??




そしてハイパーエキセントリックライドのスタート地点、いわみざわ公園に到着!路面の濡れ具合から我々の到着前に雨がザッと降り晴れ渡った感じか。幸先が良く”持ってる”と言わざるをえない。




開会式まで時間があったので公園内を散策。この天気のまま―――せめて雨は降らないでほしいと思って予報を確認したところで覆るワケもなく、ポケットにレインウェアを突っ込み覚悟を決める。




散歩から戻ってくると参加者が続々と集まっていた、その数約50名ほど。高強度だということが分かっているのに参加されるあたり皆さん物好きですね・・・。




そらちGF公式カメラマンの西野さんから受け取ったのはGPS端末。千切れたり迷ったり行き倒れても回収だけはしていただけそうだ、もちろんGPS端末の世話にはなりたくないけれど。こういった配慮をいただいた主催者の方々の配慮には頭が下がる。
そして開催時間になり、ブリーフィングが始まった。




コースプロフィール(下半分オレンジ色)は丘陵地帯を東西に横断しながら南下して夕張のエイドを目指し、エイド後は山を越えていわみざわ公園へ戻ってくるルート。
参加者は複数のグループに分かれて走行する。各グループにはビブスを着用した引率役が割り当てられており、集団のペースをコントロール。つむりんや私は第2グループに属し、引率は北海道拠点の実業団チームに所属する爽やか好青年のいつ``み たつやさん。どうぞお手柔らかにー!




ブリーフィング後は参加者が元気なうちに記念撮影。
間もなくスタートするのだけれど、普段はカメラを背負って走る私もこの日ばかりは走行メインになるので写真は少なめ。それに豪雨の心配も拭いきれないしね。稚拙な文章のため、他の参加者が書かれたブログも参照したうえで想像を膨らませながら読み進めてほしいと思う。




ハイパーエキセントリックライドスタート


いわみざわ公園をスタートしたあとは、2kmほどパレードラン。農道に入るとペースは上がるけど、負荷的には普段のソロライドを少し上回るくらい。集団で走ればこわくないこわくない。
私は概ね集団の前のほうで走っていたから気付かなかったけど、序盤のアップダウンで千切れた方もいるようで何気にサバイバルライドだったらしい(無自覚)。しばらく走ると先頭集団から千切れた方が落ちてきて、分断や吸収しながら進んでいく。

そして約50km走ったところで現れた道路工事区間。アスファルトが剥がされたグラベル区間は滑らないように、大きな石に乗り上げないように気をつけながら慎重にクリアした、つもりだったけどリヤタイヤがスローパンクしてしまった。集団には先に行ってもらって修理に取り掛かる。
スムーズに修理を終えたけど、ビハインドは3分以上で後続の集団にさえ追い抜かれており強風のなか単独で追いかけるには困難で絶望的。ここまでか・・・と思っていたところ突然ハイエースが現れて、なんと回収して集団まで戻していただけるとのこと。




GPS端末を役に立たせてしまって申し訳ないやら、主催者としては手配しておいてよかったと思われたのやら。とにかく助かった、まだイケる!ここまで来たら絶対に脱落することなく完走するしかない!




集団に無事復帰して間もなく夕張のエイドに到着。
イタリアン空さんが提供してくださったローストビーフ丼と夕張メロンのゼリーとジュースをいただきました。ごちそうさまでした!






後続集団に追いつかれた参加者にはゼッケンに烙印が。ちなみに、テープを貼ってるのは我々の引率役のいつ``みさん。ニコニコしながらテープを貼るこの時ばかりは鬼かと思いましたまる




何故か超高強度の第1集団に送り込まれた ぽにっくさんは背中で語る座右の銘のとおり先に行かれて早々に脱落した模様。壮絶なライドの様子はご本人や、まさやんさんのブログを参照されたし。アーメン。




阿鼻叫喚の後半戦


そして始まる後半戦。スタート間もなく卍峠と揶揄される万字峠の登り口へ向かう。脚の調子は悪くない、まだまだイケる!そして本格的な登りが始まり、私は集団から飛び出した。一瞬つむりんが着いて来たけど、気配がすぐに無くなった。なんでも、自宅から持ってくるシューズを取違えて取急ぎ調達したペダルで走っているけど合わない様子。遠征にシューズ忘れはあるあるだけど、そういうパターンだったとは。

そしてそれなり以上の強度で登り続け、集団の誰からも追いつかれることなく万字峠の頂上へ。あとでログを見てみると20分3.5倍で結構つらいやつ。頂上を越えると10kmほど延々とダウンヒルが始まる。激坂ではなく緩やかな勾配が続くタイプの峠だったので楽しい楽しい。ただし、マージンは多めに安全第一。

それにしても先頭集団は誰一人見かけることがない。夕張エイドから5分以上時間を置いてスタートしたことや、ペース的にも私が先頭以上に速いこともないから追いつかないかと思っていた矢先、小休憩からリスタートした先頭集団を見つけたのでジョイン。

ジョインしたはいいものの、今までいた集団はゆるポタだったと錯覚してしまうレベルで集団のペースが明らかに違う。やや下り基調とはいえ向い風なのに45〜50km/hで突き進む。下りなのに、集団後方なのに、まったく脚を休められない。この人たち本当に人間か?ガチ勢のヤバさを垣間見てしまったぜ・・・。




そして無事にゴーーール!!!
ゆるキャンよろしく、BURA SLから\つかれた!/という声が聞こえてくるようだ。ひさしぶりの出し切った感、そして燃え尽き感・・・本番は明日なのにw





ログを見返すと距離103.0km、獲得標高1,382m、平均速度27.1km/h、平均出力161W。まったりサイクリストの私にとっては数値を見るだけで目眩がしそうな強度で、ソロでは成し得ないライドとなってしまった。




ゴール地点では「きじまるくん」さんより、キジ麺が振る舞われました。
なお今年のそらちGFには出店されず、この場限りでの提供とのこと。




去年のそらちGFのゴール後にいただいたキジ麺!本当に美味しいー!(語彙力の無さ)
おかげで生き返りました!





お店の場所を調べてみると思ったほど遠くなかったことと、もっと満たされたいから店舗まで行ってみようと思います。ごちそうさまでした!




ちょっと話は脱線するけど、北海道新聞に載りました。




歯を食いしばりながらペダルをこぎ続けた、よく見てらっしゃる。だいたい合っててワロタ。




圧倒的カラ元気で営業スマイルを振りまきながらローストビーフ丼をいただく私。ローカル紙だけど浮かれちゃう。

―――閑話休題。終わってみると今日のメインイベントは心配された雨には1ミリも降られることがなかった。しかし、岩見沢市街地方面に広がる明らかに不穏な積乱雲が。雨雲レーダーは真っ赤だし、風もより強くなり、気温も急に冷え込んでただごとではない雰囲気。これはヤバそうだということで、西野さんのご厚意で宿泊先までバイクもろもろ運んでいただけることに。




いわみざわ公園から撤収後、市街地方面に向かい始めて間もなくバケツをひっくり返されたような雨に打たれる。ハイエースとはいえ、ルーフを叩く雨音がハンパじゃない。




市街地まで戻ると至るところが冠水してて、場所によっては水深が深すぎるため迂回を余儀なくされる場面も。こんな雨雲に見舞われることがなくて本当に助かった。これはこれで市街地が大変だけれども、排水能力が高く床上まで浸水してる雰囲気はなかったのが幸い。宿泊先でシャワーを浴び、前夜祭へ向かう時点で水は完全に引いていた。




前夜祭





完成して間もない つむりんこだわりの新車。約1ヶ月前、広島の自宅にお邪魔させてもらった時にフレームだけでも美しさに感嘆の声を漏らしてしまったけど、完成車としてあらためて見ると美しいバイクだ。




前夜祭には物販コーナーが新設されて、基本的にコミケでしか買えない所謂「薄い本」が並べられていた。




さらに明日も会場の一角にブースを設け販売されるとのこと。いい景色のなか美味しい食事をいただきながらまったり走るイベントにオタク要素が加わってしまったのはちょっとした事件ですよ。け〜すけさん発案なのだろうか・・・好き勝手しすぎでは?(ありがとうございます最高です)




今年は不参加のフィリップさんがモチーフのイキリっぷアクリルキーホルダーげっと。今日のところはこれだけ。




イケてる自転車だと思ったら私のCento1 SRだった。実は(?)少しだけ雪さんのサークルに寄稿してたりします。




そんなこんなでライド後は美味しい料理とお酒をいただいてワイワイさせてもらいました。宿泊先に戻ると、途端にスイッチが切れたようにベッドに倒れ込み深い眠りに墜ちた。

続く


―――リンク―――

つむりん
【そらちグルメフォンド2019】死屍累々のハイパーエキセントリックライドを駆け抜けた1日

まさやんさん
北海道ツーリング2019夏~ハイパーエキセントリックライドはマジ卍~

ぽにっくさん
北海道遠征記 その5 ~ハイパーエキセントリックライド~

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