2020/09/28

しまなみ海道で島巡りライドを楽しんできた話

しまなみ海道を走りたい!そんなワケでちょっと行ってきました。

正確に言うと翌日に広島市で行われるフォロワーの結婚式に参列することが主目的。ただ、せっかく遠方から招待された自転車乗りが集まるので、前日から時間のある仲間でしまなみ海道を走ろうということになったのだ。


今回は島巡り!

「今回は」と言っても、しまなみ海道を走ったことについて初めて書くんだけれども。
しまなみ海道は私自身も含めて走行オフ参加者全員が何度も走行済なので、今回は趣旨を変えて島を巡ることにしました。・・・って、ここまで書いて思ったけど、ただでさえ橋を渡って島を巡ってますね、はい。
言い換えるならば、しまなみ海道の推奨ルートであるブルーラインから外れて、距離を重要視せず時間内で満足度が高いライドをしよう!そんな感じ。




出発の地は尾道、尾道といえばジャイアントストア尾道。ジャイアントストア尾道といえばTCR ADVANCED SLを連れてくるしかないでしょう!何のバイクで訪れても撮影してしまう構図の実に正しい(?)使い方ができたので、スタートしてもないのに満足度は高い。




今回のメンバーは左から たまさん、そーせー、そして私。
それにしてもこの日は天候に恵まれた。早朝だと場所によっては少し肌寒さを感じ、真夏特有の蒸し暑さは和らぎ、風も穏やかでこれ以上ないコンディションとなった。




尾道から向島の区間は順当にフェリーを利用する。快晴の3連休中日だけあってお客さんが多い多い。なかなか混雑してたけど、次の便を待つなんてことはなく渡ることができた。




しまなみライドスタート



向島に渡ってからはブルーラインを順当に走って因島を目指します。




因島に渡って早速はっさく屋へ寄り道。
はっさく屋といえばはっさくを使ったはっさく饅頭が有名なんだけど、シーズンオフなのか売ってなかったので蜜柑饅頭をいただきます。




因島大橋を眺めながら食べる蜜柑饅頭うまー。スタートしてまだ10km少々でも、しまなみ海道ライドを象徴するお店に立ち寄る正統派ゆるポタ感が心地いい。




しまなみ海道を走ってて思うのが、車が間隔を開けて追越してくれることがある。追越時の間隔についてはルート全域でこれほど安心感がある地域は他に無い。
サイクリストの我々も甘んじるだけでなく場所によってはスピードを緩め追越を促したり、暫く後につかれた場合は追越され際に手を挙げて感謝の意を表す等、いい関係でありたいと思いますね。




たまさんがちょうどいいペースでリードし続けてくれて、あっという間に生口橋へ。
グルメよし、ペースよし、景色ヨシのこういうライドがしたかったんだよ!




生口島からメインルートを外れて南側へ向かう。たくさん追い抜いたサイクリストは全然見かけなくなり、元々多くない交通量も更に減って快適以上に最適な言葉が見つからない問題。




生口橋からほど近い洲江港よりフェリーに乗って岩城島を目指します。





到着する数分前にフェリーが出港してしまった状況でも、1時間に3便運行してた時間帯だったので慌てる必要は無い。しまなみ海道界隈を巡るうえでフェリーの便数は電車やバス並に充実してるし、輪行袋に入れる必要も無いからホント気軽に船旅を味わえるところもいいですね。





コーラを飲みながら談笑している間にフェリーが着岸。岩城島へ向かうフェリーは車も積載できるタイプの(今回乗ったなかでは)大型船。一言にフェリーと言っても個性があってそれも一興。





時刻は11時。この時間帯になるとジリジリと陽射しに焼かれ残暑の厳しさを感じるようになってきた。本当に並も風も穏やで、出港しても海風に当たることがなかったので思わず日陰に退避した。




洲江港に到着した時点からずっと見えてた小漕港が迫ってきた。




これより岩城島上陸作戦開始です。




岩城島の独立峰、積善山へ


実は・・・というほどでもないけれど、私は半年前つむりんにこの島へ連れて来てもらったことがあった。その時の景色をまた見たい気持ちと、見てもらいたい想いがあったので独断でルートに組み込んじゃいました。


岩城島は直径約5kmの島のため、内陸に向かうとすぐに登坂が始まる。路面状態はご覧のとおり悪くないものの、場所によっては小石が転がってる箇所もあるので下る時は普段以上に要注意。





勾配はコンスタントに7%前後を刻み続け、瞬間的な登りも10%程度だからペースを保てば怖くない怖くない。標高は約330mなこともあって、個人的には二級寄りの三級山岳といった感じ。
それに道中は開けてる箇所が多く、海や島々が見える度に高度が上がってることがわかるから、純粋に楽しいし苦じゃないし頂上を目指したくなる屈指のヒルクライムスポットだと思う。




そして頂上へ到着・・・って思うじゃん?




はい、ここから徒歩で更に登りまーす。
行き着く先が見えないうえに急勾配が続いてるから、そーせーとたまさんが一瞬見せたおいおいマジかよといった表情は見なかったことにして登らせる。

展望台が現れ、登った先に見えた景色とは―――




!!


最高かーーー!!




独立峰のてっぺんに建った展望台からは、文字通り360度のパノラマビューを楽しめます。
パノラマ写真を撮ったり動画を録ることでデータに収めることはできても、この景色はぜひ現地で見てもらいたい。この景色を見るためにフェリーに乗って訪れる価値があったというものだ。




展望台の中央に丁度いい高さの台があったからカメラを置かせてもらってパシャリ。写真を見返すと疲労困憊したオタクも素晴らしい景色のおかげで爽やかに見えてしまうパワースポットにも思えてきましたね(酷




景色を堪能したあとは島唯一のコンビニに立ち寄って補給。ヤマザキショップは本土だとまず行くことが無いお店だけど、こういう場所では重要な生命線になる。営業時間が決まってる場合も少なくないから要注意・・・というか、まず24時間営業は期待できない。深夜の田舎を通過するような限界ライドの際は留意する必要がある。
閑話休題。それにしても離島なのにブルーラインは引いてるし、バイクラックとテラス席まで設営されててありがたいことこの上ない。




さて、これからのルートをどうするか―――
①生口島へ戻る:来た道そのままで面白くない→却下
②因島へ渡る:短距離すぎて時間があり余る→保留
③伯方島へ渡る:距離と時間とフェリーがちょうどいい→決定!





そんなワケで伯方島とを結ぶ岩城港へ到着!
ここに限った話でもないけど、なんとまぁ長閑な港だこと。時間の流れが明らかにゆっくりに感じられる。これが島時間というやつか・・・しらんけど。




ターミナルでチケットを購入して待つこと数分、カウンターステアを当てながら猛スピードで一隻の船が入港してきた。




そんな進入速度で止まれるのかという心配も、一切無駄が無い熟練の操舵により杞憂に終わった。先程乗った大型のカーフェリーは制動距離や船幅の感覚が身につく気がしないし、小型の客船でも身体の一部のように操るにも相当な技術と経験が必要そうだし感心しきりでした。





係留係のおじさんに急かされて搭乗!バイクは適当に立てかけてさせてもらう。乗客が多くないとはいえ、接岸から出港まで1分も無かっただろうか。今まで乗ったフェリーで体験したことが無い早業でした。
航路は今回乗ったフェリーの中ではぶっちぎりで長いのに、飛ばしっぷりがスゴくてあっという間に伯方島へ到着した。




後半戦スタート




高速船というアトラクションを体験後に到着したのは、伯方島東側に位置する木浦港。





道の駅伯方へ向かってる途中、海を見下ろせる展望所があったのでなんとなく立ち寄ってみる。潮位が変化するタイミングだったのか、海が川のように流れる様子を見ることができてちょっと新鮮な光景でした。




そして道の駅 伯方、正式名称「道の駅 伯方S・Cパーク」に到着。
ちなみにSはSports、CはCultureを指す事をこの記事を書きながら知りました。なるほど。




それにしても突然サイクリストが増えてブルーライン本線に戻ってきたことを実感する。暑いから名物の伯方の塩ソフトを食べたくても、長蛇の列を見て諦めモード。



!?



ここでの補給は断念して、すぐ側のビーチで遊んだり撮影会を始める一行。





大三島で立ち寄った場所は道の駅 多々羅しまなみ公園からほど近い「しまなみコーヒー」さん。



多々羅大橋も眺めることができる開放的で居心地のいい空間でいただくアイスコーヒーうまー。




よく見るとラベルがかわいい。時間に余裕がある時は立ち寄りたくなる場所が増えました。




ひとしきりまったりした後は、尾道まで愚直走り。ここまでのまったりペースとはうってかわって、たまさんの生かさず殺さない絶妙なペーシングと追い風アシスト効果で35〜40km/h巡航が続く。時間に追われていたワケではないのに、どうしてこうなった(これはこれで嫌いじゃない)





打ち上げ。もとい、前夜祭。





広島市内にワープしてからは、結婚式に参列する仲間が加わり前夜祭が開催された。そう、広島に来た目的は明日の結婚式。だから打ち上げではなく前夜祭がしっくりくる。
全体的に見ればまったりライドだったけど、未明からの移動した総距離が500kmを超えた事と寝不足な事もあって、疲労してた身体に焼肉とビールが染み渡った。




二次会は新郎も加わりビアバーで一杯。仲間との談笑は翌日も楽しめるのでそこそこに、解散したあとは宿泊先に戻ってすぐにベッドに倒れ込み秒で寝落ち。

こうして長い1日が終わりました。

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