自宅で利用しているオフィスチェアの背もたれを倒した際に発生する異音を直した記録。
自宅で利用しているオフィスチェアはオカムラのサブリナ。長時間座っても疲れないしデザインはカッコいいし文句の付け所が無いのだけれども、使っていくうちに唯一不満点が出てきた。
リクライニングさせた際にキィーという音が鳴り出したのだ。
些細な音とはいえ1日に何百回と耳にすると気になって仕方がない。
工具はあるから分解とメンテしてみるかと思い、ググっても情報が何も見つからないため、とりあえず作業を開始した。
なお、サブリナのリクライニング時の異音解消のため分解方法を探してる方の情報になれば幸いとは思うけど、利用できなくなったり怪我をしても責任は負えないのであしからず。
作業前に利用する工具やケミカルを準備。自転車乗りなら既に手元にあるであろう一般的工具とケミカルですね。なおトルクスレンチのサイズはT40。
外すボルトは片側に2ヶ所、合計4本。まずは4本とも本締めの状態から解放させる。また、作業スペース確保と座面を外した時に暴発しないよう、高さ調整用のシリンダーは上げきっておく。
一通りメンテしてからわかった事は、着席時に前側となる画像右側からがベター。後述するが重量バランスの関係で後ろへ倒れようとし続けるので、支点となる画像左側は後で外すべきに思えた。
前側のボルトを2本とも外すと座面が後ろ側へ倒れようとするため、ボルトを引き抜く際は本体が倒れないようサポートしながら倒し切る。バランスが悪く見えるけど、この状態でも意外と安定性は高い。
後側のボルト2本を外した瞬間に座面が落下する、なんてことは無くて一安心。
とりあえず前側に位置するデスクを支えに倒してみて、機構を見てみるけどよくわからず。
作業性もよくないため座面を外す。座面は感覚的に15kg以上あったので、いちばん慎重になるべきポイントかもしれない。
分解ついでに、各レバーがどのように機能するのか見てみることに。
まず座って左手で操作するリクライニングのロック機構を司るレバー。
撚るほどに突起が出て、背もたれの可動域を変えることができる模様。
前傾姿勢の状態
前傾姿勢ロック、通常〜リクライニング状態
リクライニングロック状態次に、座って右手奥となる高さ調整用のレバー。プラ製のアームを介してシリンダーを操作する仕組みだ。
ロック時
開放時
最後に、座って右手前となるリクライニングの反発力調整用のレバー。スプリングの中央に位置するローラーを前後と上下に移動させるレールの角度を調整して反発力が変わる仕組みっぽい(理屈はなんとなくわかるけど言語化できない)
すなわち、リクライニングの際に発生する異音の根源がここだ。その証拠に、よく見るとグリスが切れてますね。
そんなワケでローラーの軸にラスペネを吹きローラーとレールにグリスを塗りつけた。
無事に土台に座面をドッキング完了。あとは、外したボルトを逆の手順で取付ける。
また、仮留めした段階で動作確認を行うことも忘れずに。本締めすれば作業終了だ。
そして肝心の音鳴りは無事に解消。
リクライニングもより滑らかになり快適性が増した。
メンテを終えて思ったこととしては、これはメーカーが情報を公開してユーザーに行わせることではないですね。
本来はメーカーに出張修理を依頼することになるのだろうけれど、DIY(どれ いっちょ やってみっか)マインドを持った成人男性なら1人でもできないことはないと思います。(座面が本当に重い)
また、繰り返しとなりますが、椅子が利用できなくなったり怪我をしても責任は負えないのでよろしくおお願いします。
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