2022/01/28

BROMPTONで長崎港まちなかフォトスポットを巡った話【色づく世界の明日から】

弱虫ペダルのマンホールを現地で確認と撮影をしながら、聖地を少し巡ることもできた「色づく世界の明日から」の余韻に浸っていた翌日、とんでもないニュースが飛び込んできた。



暖かくなったら長崎を再訪したいと思っていましたが、すぐに行くことを決めました。ただ、まずは開催が予告されていた博多マルイで行われる「海の色を巡りに展」へ足を運ぶことに。




話が脱線しすぎるので詳細は省きますが、素晴らしい展示でした。篠原俊哉監督をはじめ、P.A.works制作陣にはあらためて感謝申し上げます。


ポストカードやクリアファイルなどもありますが主な戦利品として、アクリルスタンドと2022年のカレンダーをゲット。美しくて尊くて最高です。




長崎へ



グッドモーニング長崎。つい数日前に来た場所ですが、今日はまた一味違うことになるでしょう。

そして、今日の相棒はBROMPTON。そういえばこの子をお迎えしたことをブログに書いてないですが、そんなことになってます。BROMPTONは一瞬でコンパクトに折り畳んだり展開することが出来るのに侮れない走行性能も有していて、これはこれでロードバイクと違った楽しみ方ができるいい自転車です。


先程は取り急ぎ真新しい長崎駅西口で写真を撮りましたが、パネルはいままでの、そしてこれからも長崎駅の正面口として多くの人々が往来するであろう東口・・・の、長崎駅高架広場に設置されています。


魔法写真美術部の男子メンバー3人組!


彼らがいる場所はオープニングで琥珀さんが路面電車を横断するカットと同じ、長崎バスターミナルホテル前ですね(該当シーン 00:30〜)




長崎市は県庁所在地がある町の中でも突出して坂道の多い町ですが、路面電車が走っている町でもあります。私が住んでいる場所に路面電車が走っていないためというのが大きな理由かもですが、モータリゼーションが発展してもなお移動手段のひとつとして路面電車が残る町は、どこに行っても地方を旅をしてる感じが一層強まるように思います(ただし自転車で線路を跨ぐときは気を使う)




長崎駅から1kmほど走って長崎歴史文化博物館にやってきました。なんとなく以前にも来たことがある気がする・・・と思い返してみると、龍馬伝が放送されていた頃に訪れていました。あれが何年前の話だったかは怖いのでググらないことにします。


雨上がりにかかった虹を見上げる魔法写真美術部一同。いや、虹を見上げてる確証は無いですが、先程貼り付けたOP映像を見るとそう思えてならないというワケです。




次のフォトスポットへ向かう途中で立寄ったのは定番の観光地であり、OPで描かれた眼鏡橋(該当シーン 00:16〜)


また、個人的には眼鏡橋と同じくらい注目するべき出島表門橋へ。この橋はカッコよく美しいデザインだけでなく、架橋方式も一線を画している。国指定史跡の出島に基礎工事を行えないため、橋全体を手前の江戸町側で支え、奥の出島側は添えるだけのイメージ。詳しくはググってみてください、仕組みを知ると一層興味が出てくると思います。
ちなみに長崎市の原付向けご当地ナンバープレートは往年の出島を象った扇形で、長崎市民の方々は地元愛が強いのか、ご当地ナンバープレートの装着率の高さが印象的でした。




3ヶ所目として訪れたフォトスポットは出島ワーフ。


瞳美さん!あさぎちゃん!
色あすの推しキャラ2人が作中に無いシチュエーションで描かれていて嬉しいですね。イラスト自体は海の色を巡りに展で入手したカレンダーに収録されていますが、高精細で出力された特大のパネルは繊細なタッチを感じることができて大満足。




出島ワーフの目と鼻の先にあるのは琥珀さんが長崎に帰ってお母さんと再会し、孫である瞳美さんと対面したり、仲違いが生じかけた瞳美さんとあさぎちゃんが仲直りする場となった長崎水辺の森公園。


今日も女神大橋がカッコいい。2枚目は先日もまったく同じ場所で撮りましたね、ここからの長崎港と女神大橋の景色が好き過ぎるから仕方ない。


そして4ヶ所目のフォトスポットを発見。魔法写真美術部の女子メンバー4人!
それにしても観光を含めると立寄りたい多すぎて全然進まない。この時点で長崎に降り立って2時間、移動距離は3km少々といったところ。




最後のフォトスポットであるグラバー園へ向かう前に軽く補給しようと立寄ったコンビニ、ファミリーマート長崎グラバー通り店が聖地だった件。


左を向けば1話目で未来から来て間もない瞳美さんが文字通り露頭に迷っていたカット。この道は何度も通ったのに、日没後に宿泊先へ向かう時に走ってばかりだったからか、今さら気付きました。


横断歩道を渡り、道なりに坂を登ると大浦天主堂が見えてくる。大浦天主堂の裏に回った場所にはキービジュアルの祈念坂、階段を登ったところに大浦展望公園などの聖地もありますが、来訪済のため今回は見送ります。
それにしても普段は観光客でごった返すグラバー坂も閑散として寂しい雰囲気でした。この時勢と平日の午前中ということを差し引いても観光業はキツそうだ。。

そしてグラバー園へ入る前にちょっと寄り道します。

!!!


OPのサビが始まったタイミングで瞳美さんが駆けるあの場所だあああ(該当シーン 01:00〜)
やべぇ・・・と、この時ばかりは元々無い語彙力が完全に無くなってしまいました。




「自転車は下りのみ進入禁止」「登り勾配20%」
長崎は市街地でも脇道に入ると、唐突に壁のような急勾配が現れることが少なくない。市街地からほど近い場所に激坂が存在する街として神戸も該当すると思うけど、六甲山ほど高い山が無く、入り組んだ地形の長崎は激坂といつ対峙してしまうか察知しにくい気がします。


自転車乗り、特に小径車には慈悲が無いことをあらためて思い知らされたので、そろそろグラバー園へ入場します。




グラバー園には2度目の来園となりました。フォトスポット2ヶ所目の長崎歴史文化博物館は行ってから思い出しましたが、さすがにここは来た記憶がある。
グラバー園は9棟の伝統的建造物を見ることができ、旧グラバー住宅を筆頭に150年以上前からこの地に建ち続けている国指定重要文化財が3棟。その他6棟は重文でないとはいえ、120年前以上前の長崎市内に建てられた洋風建築をグラバー園へ移築復元は移築された広大な庭園です。



三菱旧第2ドックハウス

旧オルト住宅

数々の伝統的で優美な建造物を620円の入場料で見て回ることができるのは、建築オタクでなくとも安いと思えますし、興味を引かれ楽しめる場所ではないかと思います。



旧スチイル記念学校

グラバー園内部の聖地とされる場所は入場ゲートや動く歩道、三菱旧第2ドックハウスから旧ウォーカー住宅へ至る途中で瞳美さんが唯翔くんの絵の中に入る件のベンチ周りなど、既に何箇所か巡っていますが、第6話で描かれたわかりやすい場所といえばここでしょう。
旧スチイル記念学校は、実際にレトロ写真館として営業しています。というより、作品が現実を忠実に描いているというほうが正しいのですが。


なんと瞳美さんと琥珀さんのパネルが設置されてました。しかも声優さんのサイン入り!しかし他のお客さんは気にしてる様子が無くて内心はしゃいでいるのは私だけ。素晴らしい作品だからみんな見て(あつかましい)



旧グラバー住宅

順路通りに進んだ場合、最後に訪れることになる建造物が旧グラバー住宅。建物にはもちろん注目するべきですが、個人的には冬だというのに花壇がどこも綺麗に咲いていて感心しました、旧グラバー住宅は特に。




グラバー園に入園してから1時間半以上かけてようやく最後のフォトスポット、グラバー園展望デッキへ到着!もしフォトスポット目当てでグラバー園に入場した場合でも、見どころが多くて1時間はかかると思っておいたほうがよさそうです、せっかく入園料も支払うことですし。


描き下ろしイラストと現実が完全に一致。
こうして全てのフォトスポットを巡った感想としては、月並みですが最高でした。また、素晴らしい企画をありがとうございました。

最後に完全な余談ですが、この場所で描かれた唯翔くんと軋轢が生じて落ち込む瞳美さんを慰めるあさぎちゃんの優しさを表している僅か2秒のカットは地味に好きだったりします(ついでに言うとレトロ衣装に落ち着かないあさぎちゃんもかわええ)




市街地サイクリング



グラバー園を出た後は、ここまで軽食で済ませ続けていたのでちゃんと食事を摂ろうと思案橋ラーメンへ向かいましたが店の外までお客さんが並んでいたので見送ったところ、豚まんという看板を見かけたため「長崎ぶたまん桃太呂」さんに立寄りました。1個80円という異常な安さですが予想以上に美味しく、いい意味で裏切られた。おやつにもちょうどいいサイズなのでおすすめします。


そして通りがかりに見つけた「ツル茶ん」さん。大正14年創業で、看板のフォントが古さを一周してお洒落で名店の佇まい。ご当地グルメのトルコライスを食べられるということで、いざ入店。

ごちそうさまでした!





今回はロードバイクほど走り回る旅でもないため、グラバー園に続いて歴史を学べる施設「長崎原爆資料館」へ。ここでは原子爆弾の凄惨さを知り、現在の平和の尊さを再認識できた一方で、原子爆弾保有国とその数を知ると一個人ではどうしようもないですが穏やかでもないと思ってしまったり。楽しい場所ではないですが来ておいて損はないし、むしろ来るべき場所とも思います。

さて、グラバー園では途中から曇りましたが、天気は持ち直して夕日が期待できるように思えたので稲佐山の展望台に行って今回の旅の終わりとします。




そう言いながらやって来たのは稲佐山ふもとの神社。


見ての通り一見普通の神社ですが、境内の奥には長崎ロープウェイの淵神社駅があり、これを利用して稲佐山の展望台へ向かおうという計画です。稲佐山は険しく、特に東側のルートは勾配がキツすぎてBROMPTONでは到底登れません(ロードバイクでもだいぶ厳しいと思う)


ロードバイクなら30分以上、BROMPTONなら終始押し歩き必至ですが、ロープウェイは標高333mの稲佐山山頂まで僅か5分で連れていってくれます。なお、運賃は片道730円で往復の場合は1,250円。もちろん、帰りはBROMPTONで下るつもりなので片道切符の購入です。


そんなワケで、あっという間に稲佐山山頂展望台へ到着!稲佐山にはいちどロードバイクでも登って来たことはありますが、BROMPTONはその時以上に場違い感や違和感がすごくて笑えてきました。




そして展望台からの眺望。先日登った鍋冠山公園展望台の眺望も素晴らしいものでしたが、標高が倍ちかい稲佐山はやはり高度を感じます。


高架化された長崎駅舎と、坂道にへばり付き立ち並ぶ家々。後者は旅先の景観の一部として眺めるぶんには構わないですが、住めるかと問われるとなんとも。自宅からの景色はいいかもですが、自転車に乗る頻度はだいぶ減りそうな気がしますね。


展望台から南を向けば女神大橋、南西には伊王島。360度どこを見ても景色がよく、飽きることがありません。ただ、自転車で走り回ること前提の軽装には冷たい風が堪えたため撤収。BROMPTONでゆっくり下ります。

そして長崎駅から帰ろうと思ったところ、特急が発車した直後でずいぶんな待ち時間が発生したため、フォトスポット3ヶ所目として立寄った出島ワーフで見かけて気になったカフェへ行くことにしました。



向かったのは出島珈琲焙煎所というお店。焙煎所というだけあって大きなロースターを備えており、コーヒーのいい香りに釣られて豆も買ってしまいました。
海を挟んでつい先程までいた稲佐山を眺めながら飲む暖かいラテはミルクフォームの口当たりもよくて美味しい。ココアパウダーで描かれている人物が誰かは説明不要でしょう、メニューも見ずに注文したので地味に嬉しいサービスでした。ちなみに別バージョンとして岩崎弥太郎も用意しているとのこと。




日没後にライトアップされた色あすパネルも美しい。
他のフォトスポットはライトアップしている設備も雰囲気も無かったですが、出島ワーフはいい感じにライトが当たる場所に設置していたんですね。稲佐山から下山したあとスムーズに帰ることができなかった災いも転じて福となりました。

そして後ろ髪を引かれる思いで出島ワーフを後にして長崎駅へ向かい、旅を終えました。



さいごに、「色づく世界の明日から」はprime videoの見放題対象作品なので、機会があればぜひご覧ください。

 

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